ノーリフティングケアに出会い、グローブの使用頻度が増えるにつれて、
既存のメーカーの圧抜きグローブは
機能性は良いけど無地の物ばかりで味気ないなぁ、
制服もスタイリッシュになったのになぁと少し物足りなさを感じるようになりました。
そんな折、法人内の笑笑NET×Aという会議体に参加する機会を頂きました。
コンセプトの一つに介護職のイメージを変えようというテーマがあり、様々な事を話し合う中でグローブをオリジナルで作ってみよう!という声が上がりました。
デザインは水玉や迷彩・ストライプ・アジア風・北欧柄などサンプル作成を何パターンも繰り返し、機能面は滑りや厚み・通気性など現場の反応も確認しながら試行錯誤を重ねようやく完成まで辿り着きました。
気が付くと作成プロジェクト開始から2年が経過をしていました。
数年前は存在すら知らなかったのに、いつの間にか使わない日はない必須アイテムになったグローブを、今回法人オリジナルデザインとして沢山の職員さんが手にする事となり、感慨もひとしおです。
三篠会に入職させて頂いて12年程立ちますが、以前の私は看護職やセラピストの方と比較すると専門性が乏しく「介護職が専門職である」と胸を張って言えない自分がいました。
誰にでも出来るような仕事をたまたま続けているだけじゃないのか。
そんな思いを抱えていました。
ですが、香川講師のもとノーリフティングケアを学びながら、少しずつ介護の仕事の奥深さや重要性を感じることが出来るようになりました。
最初はなかなか上達せず、自分にはセンスがないなと興味が薄れた時期もありました。
しかし、技術や知識が身に付き、「今日は綺麗に座れてるね!足が伸びるようになったね!」などスタッフと共有する場面も多くなり、ご利用者の方の身体に変化が出るに連れ、専門職としての誇りや自信が芽生え始めました。
また、同時に仕事自体が楽しいとも思えるようになりました。
そんなプロ意識を持てるようになった専門職であるからこそ、
介護職っぽくないお洒落な制服を身にまとい、様々なデザインのグローブを使い、座り直しや圧抜きやポジショニングをスマートにしている職員さんがいる現場って、
介護のイメージを変える良いきっかけになるのではないかと思います。
介護職の巷のイメージは、まだまだ「大変やしんどい仕事」かも知れませんが、ノーリフティングケアやオリジナルグローブやDJCOBOなど三篠会の様々な取り組みを発端に
「かっこいい!働いてみたい!」と感じて、憧れの職業の一つになればいいなと思っています。
統括介護主任
松田一樹