ノーリフティングケアに取り組む中で、日頃からよく使われる福祉用具の1つがグローブだと思います。私も毎日使っているのですが、簡単そうに見えて、正しく、上手に使うのはなかなか難しく、使い始めたばかりの頃に苦労したのを覚えています。
私自身、グローブのデザインに関して特別な思いはありませんでした。
でも日常的に使うものなので、自分専用のものがあれば良いなぁ…と思っていました。
また、ネーム刺繍入りのグローブには憧れがあり、「いつか自分で買って刺繍を入れたいな。」と密かに思っていたのですが…。グローブがとても高価なものだと知り、諦めざるをえませんでした。
そんな中、オリジナルグローブが支給されるっ!?という話を聞き、心が躍りました。
ただでさえ高価なものなのに、数種類の柄から自分の好きな物を選ぶことができ、名前の刺繍までしてくれるとは、本当に感動しました。
手元に届いた現物も本当に可愛く、使う前からうきうきしていました。
しかし、いざオリジナルグローブを使ってみると…うまく使えないんです(汗)
何度も思考錯誤するも、
今まで使っていたグローブよりも上手く使うのにコツが必要?
言いにくいことですが・・・・「使いにくいかも」、というのが正直な感想でした。
そして、次第に使わなくなってしまったのです。。。。。
が、しばらく経ってから、私はオリジナルグローブが作られた経緯を改めて知る機会がありました。ここで初めて、福祉の現場に「機能性」だけじゃない価値を導入しようとする試みであることを知ることになりました。
同時に、今まで知らなかったオリジナルグローブを作成する目的や作成過程での苦労、そして作り手の方々の熱い想いを知りました。
「作り手の頑張りをムダにしないためには、使い手の工夫も必要」
私は、オリジナルグローブに関わった方々の想いに気持ちが動かされ、そこからまた、『可愛いけどコツが必要なオリジナルグローブ』を使うようになりました。
そうなると不思議なもので、使用を継続する中で、技術的に成長したのか?はたまた単に慣れただけなのか?以前よりもうまく使うことができるようになりました。
嬉しかったです。
もちろん、正直なところ、このオリジナルグローブは、まだ改善の余地はあると思います。
でもこれは現場の私たちも同じです。
これからもこのオリジナルグローブを使いながら、グローブ活用技術、そしてノーリフティングケアの技術を磨いていきたいと思います。
オリジナルグローブを通じて知った熱い想い
それによって動いた私の気持ち
今はこのオリジナルグローブをもらって良かった、と感じています。
これからも大切に使っていきたいと思います。
ノーリフティングケアジュニアマイスター
瀬戸真菜