吉田英大(重症児・者 福祉医療施設ソレイユ川崎 主任生活支援員)

連携や意見交換しやすい環境がより良い施設づくりにつながる
勤務地  重症児・者 福祉医療施設 ソレイユ川崎
前職  福祉施設勤務
入職年月日  2012年
入職後の経歴  2012年6月 ソレイユ川崎(生活支援員)
 2014年4月 ソレイユ川崎(主任生活支援員)
好きな言葉  「ひとむれ」という言葉です。私が福祉の道に進むきっかけとなった谷昌恒氏の著書の題名でもあります。  
 言葉の本質はわかりませんが私は常に福祉の現場は「1つの群れ」だと思っています。
 個の力で限界があっても集団として協力して課題を乗り切れるそんな協力できる「群れ」を
 現場の支援員たちで作っていきたいです。

 

苦手だった障がい者福祉の世界へ
福祉の仕事に就いて以来、ずっと障がい者福祉に携わっています。
実は学生の頃は、障がい者とのコミュニケーションに苦手意識を持っていました。言葉が通じないのではないか、近づくと大きな声を出されてしまうのではないかといった、知らないが故の不安です。
だから最初は、資格取得のためと割り切って飛び込んだのがきっかけです。実際に働き始めると、言葉が話せるかどうかは、私にとってそれほど大きな問題ではなくなりました。
表情が分かりにくい方や体が思うように動かせない方でも、意識して日々触れ合うことで、気持ちの表出が見えてきます。私が関わることによって、喜ぶこともあれば怒ることもあり、その表情の変化がすごくやりがいになったことを覚えています。
逆にご利用者のみなさんのほうが、こちらの気持ちを敏感に読み取っていらっしゃるようもに感じました。こちらがイライラしていれば不安な表情になるし、こちらが明るい気持ちの時には、笑顔がたくさん見られます。
ですから、たとえ自分に嫌なことがあったとしても、ご利用者の方には気分を切り替えて接することが大切ですね。
積み重ねた失敗が、豊かな経験に
これは障がい者福祉に限ったことではないと思いますが、やはり思ったようにはシナリオは進まないものですね。あれこれ頭を悩ませて道具や機械を用意しても、全く受け入れてもらえないということもあります。
最初の5年くらいは、ずっと失敗ばかりで、どうして思うようにならないのかと苛立ちもありました。けれども振り返ってみると、その時の選択も決して間違いではなかったと思うんです。
アプローチの仕方がその方に合っていなかったということなので、ダメなら違うやり方をまた考える。その繰り返しをすることで、自分の引き出しを増やすことになりました。別の方にアプローチをかける時に、いろんな提案ができるようになっているし、新人職員へのアドバイスにも役立てることができます。
意見が言いやすい職場環境を
私は、福祉に携わる人たちは、興味があるから、やりたいからやっていると思っています。福祉の仕事は、個人では限界があるので、みんなで協力をして支援にあたっていく必要があります。その時にそれぞれの引き出しを開けて、いろんなことを提案し、本当にご利用者やご家族のためになる支援ができたらいいですよね。
すごくいい考えがあっても、物理的な理由からできないというのはもったいない。今できないなら、できるように動く。そうすることで、ご利用者の方はもちろん、職員も充実した気持ちになれると思います。
1人の考えだけでは難しかったことが、他の人の意見を取り入れることでクリアできるということもあります。その意味でも、1人1人が抱え込むのではなく、意見が言いやすい職場環境を作ることが大切なのではないでしょうか。
他職種で連携し、お互いにスキルアップ
こちらの「ソレイユ川崎」には、私たちのような生活支援員もいれば、看護師や理学療法士、医師もいます。いろいろな施設を経験してきた人もいます。
私はまだまだ駆け出しの主任なので、周囲の方たちに支えられてばかりですが、いずれはいろんな職種同士が連携し、ご利用者のみなさんがより充実した時間を過ごせるようようサポートできるといいですね。
1人では叶わなくても、それぞれの専門分野で補い合える場面がたくさんあります。
そして職員1人1人の視野が広がり、スキルアップにつながるような働き方ができるのが、理想的かなと思っています。
POINT
ご利用者のお一人お一人に、少しでも充実した時間を過ごしていただきたい
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