吉松友美(重症心身障害児者福祉医療施設鈴が峰 主任看護師)

海外経験を通して得た広い視野と思いやりの心を生かして
勤務地  重症心身障害児者福祉医療施設 鈴が峰(現在:看護長)
前職  医療機関勤務
入職年月日  2003年
夢は?  世界一周旅行

 

急性期医療から、福祉医療の世界へ
三篠会に入職する前は、病院に勤務していました。
外科病棟で急性期医療に携わっていたので、最先端の医療に触れ、手術の対応に追われる毎日でしたね。もちろん、とてもやりがいのある仕事でしたが、今思えば、カリカリすることも多かったように思います。
その後、念願だった語学留学に挑戦するために退職し、1年間オーストラリアへ。そして帰国後に就職したのが、こちらの重症心身障害児者福祉医療施設です。
もともと子どもが好きで、小児科で働きたいという希望もあったので、子どもの医療に携われるということで決めました。
海外で、日本人の美徳を再確認
最近では、年に一度の海外旅行が最大のリフレッシュでしょうか。
これまでにヨーロッパやアジア圏など、いろいろな国を訪れました。ほとんど個人旅行なので、度胸が付いたし、多様な価値観を受け入れられるようになったことで、視野も心も広くなったと思います。
異文化体験はどれも素晴らしいものですが、逆に、日本人の良さを再確認することもあります。
オーストラリアの福祉施設でボランティアをした時、現地の看護師さんたちは、ご利用者の方からの要望に「私は今はこれをしてるのだから、待ちなさい、我慢しなさい」という、すごく割り切った対応をされていました。それが正しい場合があることも理解できますが、一方で、相手の立場を思いやり、心遣いができるのは、日本人ならではの良さなのだということに気づくことができました。
日本人らしい美徳は、人としても看護師としても、これからも大切に持ち続けたい価値観です。
医療的ケアだけではない、もっと深い関わり
福祉施設はどこも同じだと思いますが、人手が十分とは言えないですし、業務の面で大変なことも多いです。でもそれ以上に、ご利用者の方の笑顔が見られた時や、保護者の方の思いに寄り添うことができたと感じられた時は、本当に嬉しいですね。
病院の場合は、病気を治療して退院することが目的になりますが、ここは生活の場であり、ほとんどの方が退院されることもありません。
当然、医療的なケアも求められていますが、もっと深い関わりを持って、ご利用者の方が何をしたいのか、どうしたら楽しく、より豊かな人生を過ごせるのだろうかということを考えています。
私の看護師としての関わりが、少しでもお役に立てるのであれば、本当に嬉しいですね。
POINT
医療的ケアを超えた関わり合いによってご利用者の方も私も、より心豊かに
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